【ご質問】
先日、母が亡くなりました。
相続人は、子供3人です。
母の財産は預貯金・上場株などがあり、相続税の申告が必要のようです。
遺産相続の手続きから手をつけようと思っていますが、どの専門家にお願いしてよいのかわかりません。
弁護士さんでしょうか?税理士さんでしょうか?
【税理士長嶋の回答】
遺産相続の手続きを専門家にお願いする場合、一般的には弁護士・司法書士・行政書士になります。
また、相続税の申告書は税理士だけが作成することができますので、相続税だけは税理士に依頼することになります。
【遺産相続の手続きは弁護士・司法書士・行政書士】
遺産相続の手続きを行う専門家は、一般的に弁護士・司法書士・行政書士となります。
これらの専門家は、一般的に次の業務を行います。
<弁護士>
・遺産分割協議書の作成
<司法書士>
・遺産分割協議書の作成
・相続する不動産の名義変更
<行政書士>
・遺産分割協議書の作成
・預貯金などの引出しや名義変更
遺産分割協議書の作成はすべての専門家が行います。
そして、相続する不動産の名義変更は、司法書士のみが行います。
行政書士は、付随するものとして預貯金の名義変更などにも対応する場合もあります。
これらの専門家に依頼する前に、どのようなことを手助けしてくれるのかの確認が必要だと思います。
【相続税の申告は税理士のみ】
相続税に限らず、税金の手続きは税理士のみが行うことができます。
弁護士や公認会計士の資格を持っていても、税理士資格を持っていなければ税金を取り扱うことはできません。
【結局、誰に頼めばいいのか?】
相続手続きを誰にお願いすればよいのか。
司法書士と税理士にお願いすれば、基本的にはすべての相続手続きができます。
弁護士は、遺産分割がまとまらないときにお願いすれば十分だと思います。
これは、費用的な理由からです。
行政書士は、不動産の名義変更ができないので、途中までの手続きになってしまうのが欠点です。
相続を専門とする専門家であれば、これらの専門家のネットワークを持っているのが当たり前ですので、信頼できる専門家が一人見つかればすべて対応してくれると考えて結構かと思います。